『デートの呪いをぶっつぶせ!』

いやーちょこちょこ小出しで読んでいましたが、昨日は久々に1日
まったりゆったり出来たので気持ちの良い陽気の中、昼寝を挟みつつ
柚木麻子さんの新作『デートクレンジング』を結局読破しましたw



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今日は、もう完全にアラサー独身女の一人として気持ちよ~く痛快に
書きたいと思いますので、男性の方には大変申し訳ないです。
すみません( ;∀;)



最初にわたしから今回の内容について、注意点を少し述べさせて頂きます。

今回はぜひ女性の皆さんに読んで頂きたいので、ネタバレはほとんど
含んでいません、ですので繋がりやデートクレンジングの意味等
不明な点が多々あるかとは思いますが、ご了承下さい。

また、管理人は独身者ですのでblogの内容が独身者目線に偏っている
と感じられる方もいるかと思いますが、ご理解頂ければ…と思います。

大変申し訳ありませんが、上記の点を念頭に置いた上で読んで
頂ければ…と思います。



ではでは!
まずはデートクレンジングのストーリーを軽く紹介( ^∀^)


主人公佐知子は既婚者で夫の母(義母)が経営する喫茶店で
義母の手伝いをする傍ら、なかなか子供を授からない事に
悩み葛藤する日々を送っている。

彼女の親友である実花はアイドルグループデートクレンジングの
マネージャー業に生きがいを感じていたが、突然のデートクレンジングの
解散から実花は何かに突き動かされるように婚活を始め。。。



以下、わたしの注釈と感想です。

佐知子と親友実花の全く違った人生にアラサー世代/アラフォー世代の
女性が抱くであろうリアルな悩みを織り交ぜ、ときにコミカルに
ときにシリアスに、悩める女性達が求めてやまない人生のゴールの
もう1つの答え、というより可能性?を具体的に定義してくれている
頼もしい小説です。


結婚=人生のゴールという答えは、女性にとって最良なのか?
という議題がこの小説でも書かれていますが…
こういう内容を表に出してくれる物書きさんがいてくれる事に
すごく勇気をもらいました。


わたしは結婚が人生のゴールだとは思っていないけど、一番の親友は
佐知子と同じように既婚者で子供もいます。


わたし、彼女の結婚が決まった時彼女に言ったんですよね。
これからは環境が変わるから、わたし達の関係も変わっていくと思う。
わたしはそれがすごく怖い、って。

そう言ったわたしに彼女は確かにポンの言うとおりかもしれないけれど
わたし達自身が変わるわけではないよ、だからお互いちゃんと連絡を
とりあってこの関係を続けようと努力していく事が大切なんじゃないかな?
と、いつもと変わらない調子で言ってくれたんです。


彼女にそう言われた時、本当にハッとしたんですよね。
結婚することでわたしは彼女が彼女ではなくなってしまうような
寂しさを感じていて、でもそれは裏を返せば彼女に先を越されてしまった
という劣等感なのかもしれなくて、その時に自分にとって何が大切なのか?
これから先何を大切にしていかなくてはいけないのか?を、改めて
考えさせられました。

そして、彼女の妊娠/出産を機に同じ立場ではないから同じ目線で
話す事は出来ないけれど、彼女と彼女が新たに作り上げようとしている家族を
思いやり愛する気持ちだけは絶対に忘れないようにしよう、と心に
誓いました。




そして今も彼女との関係は良好で、GW中こちらに帰省していたので
会ってきました。もうすぐ2歳になる娘ちゃんも一緒に。
彼女の実家は割りと広くて車を止めたところから家まで少し歩くんですが
わたしが車から降りて少し歩き出したら、彼女が娘ちゃんと二人でわたしを
迎えに来てくれていて、、正直それを見たらなんか泣きそうになって
しまった。

環境も話す内容も昔とは大きく変わってしまったけれど、わたし達自体は
昔となんにも変わってないんだな、と…彼女と彼女の娘ちゃんに昔の
彼女を重ねつつ、なんだかほっとしました。

そもそも柚木麻子さんも彼女がおすすめしてくれたあまからカルテットを
読んで知っていたので、偶然にも繋がりがあるもんだな、とw


彼女とわたしはお互い言うことはないけれど、たぶんお互いに対して
羨望を抱えていて、将来を心配しあっているし、たぶんこれから先も
それは変わることはないのかもしれないけれど、今回デートクレンジングを
読んでみてやっぱり結婚をゴールにするのは自分の中で何か違っているような気がするな、と思いつつ佐知子の旦那さんのような人がいてくれたら安心するだろうな、とも思う。

うーん、やっぱりない物ねだりですよね、難しいなw



現時点で言える究極的な答えは結婚してもいいし、しなくてもいい。
ってことなんだろうなw

そうは言いつつも、どんどん女としての価値は下降していくし
アラサーで独身だと変な輩から何でもありでしょ?とか
本当は求めてるんでしょ?とかそういういやらしくもうざったい目で
見られることも多いし。。

でも、女の価値とかやクズ男や世間一般的な概念と
とりあえず今は、戦っていくしかないから。。。


デートの呪いをぶちやぶれ!!!!!!
デークレ、本当に勇気をありがとう!!!
わたしも戦うファイターの一員ですw